意外と奥が深い「脂質」のお話

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2024.09.13

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意外と奥が深い「脂質」のお話

意外と奥が深い「脂質」のお話

 

「脂質」と聞くと美味しいお肉や揚げなどの食べ物に関してや太る、ダイエットの大敵などのマイナスワードを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

炭水化物、タンパク質に合わせて三大栄養素に分類される脂質。

ではまずその働きについてご説明します。

 

 

脂質とは

 

脂質は私たちの体を構成する細胞の細胞膜の材料になっていて、例えば脳は60%が脂質でできています。また、体温を維持したり外部からの衝撃を吸収するクッションの役割をしたり、肌の若々しいハリを保つ働きなどもしています。

そのため、どんな脂質を取り入れているかによって脳の働きや見た目の若さも差が生まれやすいと言えます。

 

 

脂質の種類

 

そこで重要となってくるのが脂質の「質と種類」です。

脂質の種類を大まかに分類すると、

常温で固まりやすい性質を持つ「飽和脂肪酸」と固まりにくい性質の「不飽和脂肪酸」の二つに分かれます。

不飽和脂肪酸はここからさらに細かく「オメガ3・6・9」の三つに分けられます。

 

主に青魚に含まれ血液をサラサラにして動脈硬化を予防するとされるDHAやEPAなどがオメガ3、調理でよく使用されるゴマ油や大豆油、ナッツ類やコーンなんかにも含まれるのがオメガ6でこの二つは人の体内で作ることが出来ないので積極的に摂取を勧められます。

 

このオメガ3と6はアクセルとブレーキの様に拮抗した働きをしていて、1:3のバランスが保たれていることが大切になります。

現代食は欧米化が進み肉食が増え、家畜のエサがとうもろこしであることからオメガ6を摂取し過ぎてしまう傾向にあります。

また、ファストフードの発達によりオメガ6の摂りすぎに加えて酸化した質の悪い油が出回りやすくなっていることが問題となっています。

 

酸化した油が人体に及ぼす影響はさまざまで、主に言われているのが細胞やDNAにダメージを与え、本来体を守る働きをする免疫が過剰に働き炎症を起こして体内を傷つける自己免疫疾患に繋がってしまいます。

 

油を使った料理は、香ばしい香りと共に食感、味にも深みを与え食卓を華やかにしてくれますが、一歩間違うと私たちの体を大いに傷つける存在にもなり得るということをぜひ理解していただき、質の良いバランスの取れた脂質選びを心がけて頂きたいと思います。